ブリストルからロンドン近郊へ引っ越しました。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
前回の更新から、更に6ヶ月。
その後予定通りに職場が変わり、同僚が変わり、家も引っ越し、また新たな人生の幕が開いたように感じています。

しばらくはブログから離れ、なんとなく何かを書く気力もわかないまま数年が経ってしまいましたが(…と言っても雑文ですが)、なんとなくもう一度ブログを始めてみようかなという気持ちになり始めたところです。そこで、このブログは今回で更新を最後とし、新たなブログを開設しようかなと考えています。

イギリスに越してきて7年半。このブログを始めた時は、20代後半でした。そして、海外生活も初めてで、見るものすべてが良くも悪くも新鮮でした。最近は、年齢にともなう自分自身の視点や感情、表現の変化をここ1、2年で大きく感じていました。それと同時に、なんとなく、これまでの7年間のブログ上に、新たな文章を追加していくことになんとなく躊躇する気持ちが出てきました。7年前にブログを始めた時の自分と今の自分が大きく違っていること、そして自分の中で生活の変化を通して完全な「区切り」ができているように感じていることが一番大きな理由です。まぁ、単にブログの板を変えます・・・というだけの事なのですが(苦笑)。

更新も滞りがちなこのブログで、私の他愛もない日記(ひとりごとや愚痴、そして雑記)にお付き合い下さった皆様、これまでどうもありがとうございました。

新たなブログに関しては、開設後にこちらにこくちするかもしれません。
もしくは、このブログで出会った時のように、また偶然どこかでお会いできたらともいます。


それでは!
BE HAPPY!!!

おゆり
スポンサーサイト
2015.06.07 / Top↑
大変ご無沙汰しております。

一体どのくらいの方が、このほとんど更新のないブログを訪れてくださっているのかわかりませんが、今回の更新はなんと1年4ヶ月以上ぶりになります。

実はこの間、生活にたくさんの大きな変化がありました。
ブログのタイトルになっているように、以前はイギリス南西部のブリストルで生活をしていましたが、今年の3月にロンドン西部のスラウ(Slough)という町に引っ越しました。そして現在は、さらにロンドン近郊に引っ越し予定で家探し中です。

仕事面でも、今年1年で3回も職場が変わり、来年1月中旬には更に新たな職場に移る予定です。

2012年から2013年は、私にとって「停滞期」だったようで、仕事や人間関係に悩み苦しんだ期間でした。悩んでも解決の糸口は引っ越しなどの大きな変化がないとなかなか見つけることができないことはわかっていても、まずは仕事が見つからないことにはそれを行動に移すこともできず…という八方塞がり感。

やっと仕事が決まったと思ったら、担当のリクルーターのミスによりふりだしに戻り…とネタだけはとにかくたくさん提供してもらったのですが、その後とにかく嵐のような変化の連続の日々が何ヶ月も続き、今に至ります。現在はつかの間の休息といったところですが、この数日は本当に久しぶりに心からリラックスで来たように思い、ずっと気になっていたこのブログを少し更新してみようという気になりました。


実は、このブログを今回更新するまで、そろそろ閉鎖しようかと思っていました。というのも、私のブリストルでの生活は今年の3月で区切りがつき、現在は私のイギリス生活の第2章のように感じていること。また、自分のイギリス生活も丸7年になり、ブログ開設当初のような目線とは異なってきていることです。イギリス生活=すべてが新鮮、だったのが少しずつこちらの生活や文化に馴染み始め、むしろ今は日本との差異が出始めていると感じるほどです(良くも悪くもですが)。

しかし、こうして一旦書き始めてみると、もっと書きたいこともいろいろ出てきたりして、次の一歩をどうしようかという迷いも生まれてきました。そこで、閉鎖、休止に関してはひとまず置いておいて、自分のペースで方向性を探っていこうかと思います。

2014.12.02 / Top↑
6月下旬、毎日曇り空で(それは1年じゅうですが)、最高気温も15度にも見たない日々が続いており、夏らしい暑さを楽しむこともなく夏が終わった…とイギリス国内の誰もが思っていました。

私がイギリスに越してきたのは2007年11月。それ以降、夏らしい夏というのをイギリスでは体験したことがありませんでした。良いお天気が続いた年も数年ありましたが、夏と言うよりは5月、6月あたりで、7月になると「もう秋の気配?」とでも言いたげな気温。その為、私は「イギリスの夏とは、5月、6月を指すもの」と本気で思っていたほど。


それが、7月に入り今日までの約3週間、毎日30度近いお天気が続いています!


やれば出来るじゃないか!



30度に満たない気温で「暑い」などと口にしたら、日本人にシバかれそうですが、いやいやそれがどうして、暑いのです。ブリストルではなんと、1828年以来一番暑い7月だそうです!約200年ぶりのこの暑さ。そりゃ、2007年以降初めて経験するのも当たり前ですよね。また、これほど気温が高い日が続いたことがないため、建物にエアコンがついていないところも多くあります。特に古い病院だと、病室にもエアコンがなく、特に高齢の入院患者には危険な状態です。実際政府は、イングランドの半分に当たる地域で、この『猛暑』(日本に比べたら全然ですが)による入院患者への影響、危険度を1(全く心配なし)から3(かなり危険)に引き上げました。そのくらいの異常事態です。



普通に生活しているものにしてみると、湿気はないのでカラッとした暑さで、夜には16度くらいにまで気温が下がり、非常に過ごしやすいのですが、とにかく陽射し、紫外線が強烈。緯度の関係もあるのかもしれません。サングラス無しでは過ごせません。


「欧米人の目は陽射しに弱いからサングラスが必要だけど、日本人の黒い目は大丈夫」とよく言われますが、いやいや、この陽射しの下では日本人も必ずサングラスしてください!似合う、似合わないの問題ではなく、本当に危険なのです。

つい先日、1日中出歩き、更に車の運転を3時間以上しました。その翌日、午後にテレビを見ていたら、どうも目に違和感が。玉ねぎを切った時に感じる、目の奥からじわじわと来る感じの痛みが。初めは目が乾燥して涙が足りないのかと思いましたが、玉ねぎを切った時同様、涙はどんどん溢れてくるのです。目をつむると痛みは治まりますが、目を開けるとすぐに痛み再開。

旦那に「昨日、あの陽射しの中、あまりサングラスをかけていなかったからじゃない?」と言われ、もしかしたら光の強さと紫外線が原因なのかも、と思い始めました。その日の午前中も、サングラス無しで買い物に行ったのも関係しているのかも。

濡れタオルを目の上に載せ、1時間ほど休ませてやっと痛みが引きました。


以前イギリスのテレビで、「特に天気の良いリゾート地に行くときは、ファッションのためだけでなく目を守るためにも必ずサングラスをすること!」といっていましたが、当時は「欧米人の目は…」と特に気にも留めなかったのです。もしかしたら日本人の濃い色の眼のほうが紫外線に強いのかもしれませんが、その紫外線が許容量を超えていたら日本人も欧米人もないんですよね。


翌日、台所で洗いものしたあと別の部屋に移動すると、目が光でチカチカしてよく見えない。写真のフラッシュを見た後のような。台所の洗い場の目の前には窓があり庭に面しているのですが、直射日光を浴びたわけでもなんでもなく、晴れた庭を見ていただけ。それだけでこんなに目に影響があるのか、と改めて驚きました。


ちなみに…サングラスやメガネは、日本やアジアでの購入をおすすめします!というのも、サイズが違うのです。例えば、日本にも進出しているGAPの洋服って、通常日本で売られている洋服に比べて袖が長いと感じたことはありませんか?それはサイズが欧米人向けにデザインされているからなんです。中には、日本で販売している欧米の有名ブランドのものは、アジア市場向けにサイズを合わせているものもあるので一概には言えませんが。メガネも同じで、例えばイギリスのサングラスと日本のサングラスを比べると、イギリスのモノのほうが幅が狭く、さらに耳に掛ける部分が長いんです。欧米人の骨格に合わせてデザインされているんです。


日本も猛暑で毎日大勢が病院に運ばれていると聞きます。節電も大切ですが、身体を危険にさらしては元も子もありませんので、その時は躊躇せずエアコンを使用して水分補給に努めてくださいね。
2013.07.19 / Top↑
足掛け2年もかかった「マッサージ難民生活」シリーズ、やっと今回で最後です。



私にとってマッサージは、普段の生活を続けるのに必要不可欠なものであるということを、特にイギリスで生活するようになって痛感する日々でした。しかし、自分に合うセラピストに出会うことが本当に難しい。


ところどころで定住生活をはさみながらの難民生活も4年(当時)。ある日、ブリストルに住む日本人の知り合いから、Sさんを紹介してもらいました。Sさんも同じくブリストルにすむ日本人の女性。指圧やアロマセラピーのコースを受講したばかりで、施行の練習をさせてくれる人を探しているとのこと。早速立候補させて頂きましたとも!

前身をくまなく指圧にて解きほぐしてもらいます。その間なんと、1時間半以上!「そう、そこっ!!!」という箇所に的確な圧をかけてくれるのです。そして、Sさんの施工技術もさることながら、やはり「日本人」。日本人が痛みを感じやすい箇所をよく知っているというのも大きなボーナスでした。経験の長いジュリー(に登場)が、撫でる程度で終わってしまった首や首の付根、肩甲骨の内側なども、凝りをくまなく探し、しっかりと解きほぐしてもらいました。血行不良、もしくは身体の循環の悪さからできてしまったグリグリとした塊を硬すぎたりして、たまらず「痛~い!」と声を上げるほどのことも。そのくらい凝り固まっていたのです。また、リフレクソロジー(足つぼマッサージ)の要領で、肩こりに効くツボを教えてもらったり、単に「仕事の合間に身体を動かす」という曖昧なものではなく、具体的で的確なアドバイスをもらえたのも本当に大きかったです。



しばらくSさんにお世話になっていたある日、もう今から1年半前になりますが、以前Grouponで購入したマッサージのクーポンがあったことを思い出したのです。


あと1ヶ月で使用期限が切れてしまうため、使ってしまわなければ…でも、わざわざ出向いて、満足できないものだったら無駄足だし…コミュニケーションが上手く取れないかも…。


というのも、そのマッサージというのは「タイ・ヨガ・マッサージ」というものだったのです。タイマッサージを経験したことがなかったので興味本位に購入したのはいいのですが、使わずにずっとそのまま。実は以前、タイマッサージを受けてみようとお店に電話したことがあったのですが、電話に出たのはタイ人と思われる女性で、とにかく電話越しでのコミュニケーションが非常に難しかったのです。お互いの英語力の問題なのでしょうが、相手の方、あまり人の話を聞かない(苦)。特に私は乳がんを患った経験があるので、その治療箇所周辺はあまり強く圧力を加えてほしくないのですが、この分だとそれを伝えて理解してもらうこと自体が難しいかも…と不安になり、結局キャンセルしたという経緯があるのです。


なんとなく乗り気になれず、それでもクーポンはすでに購入済み。優柔不断ぶり全開で、どうしよう、どうしようとオロオロしながらも、とりあえずそのお店の情報を探してみることに。そして、ある意味驚愕の事実がそこに!


私が購入したクーポンは、「タイ・ヨガ・マッサージ」のものなのですが、そもそも私には「タイ・マッサージ」と「タイ・ヨガ・マッサージ」の区別がついていなかったことが発覚。「タイ・マッサージ」というのは、多分多くの人が思い描くオイルを使ったマッサージで、大抵の場合は、タイ人女性が行います。

しかし、私が購入した「タイ・ヨガ・マッサージ」というのは、オイルは使わず、そもそも服を脱ぐ必要もない。ヨガのようなポーズを取ることで身体の部位を伸ばし、コリをほぐすという、全く異なる種類の物だったのです。


こんな感じ↓

thaiyoga.jpg
参考*http://www.thaiyogamassage.co.uk/


更に驚きだったのは、「タイのマッサージ」=「タイ人女性が行うもの」と思い込んでいたのですが、「タイ・ヨガ・マッサージ」のサイトに掲載されたセラピストの写真は、明らかにタイ人ではなく、しかも…男性!


…無理。




と一瞬思ったのですが、その男性のプロフィールと写真を見て、「この人なら大丈夫なんじゃないか」という直感に近い感覚がありました。すごく穏やかそうな面持ちの男性なのです。もう、行くしかないでしょう。お金も払っちゃってるし(てへっ)。



そして予約当日。セラピストであるオルに対面。初対面から彼の物腰の柔らかさ、穏やかさがひしひしと伝わってきます。この時、「彼なら安心して施行を任せられる」と感じました。ちなみにオルは、多分イギリス人ではないと思いますが、どこの出身かはわかりません。


いよいよ施行が始まりました。この体験、私には本当に特別なものでした。当時、私は仕事を休まざるをえないほど体調を崩し(ストレスっちゅーヤツです)、もう何ヶ月も気持ちが塞ぎ、常にマイナスなことしか考えられない思考のスパイラルに長いこと陥っていました。どんなに思考を変えようとも、それがなかなかできず体調をくずすほどになってしまったほど。

それが、オルのヨガ・マッサージが始まってどのくらい経った頃か。まず、完全なリラックス状態に入るのに5分もかかりませんでした。それまで何ヶ月も、本当にリラックスすることができなかったというのに!そして、恐らく20分も経たないうちに、私にとってはとてつもないある変化が現れたのです。それは、「幸福感で体中が満たされる」という体験。オルはただ黙々と私にヨガのポーズをとらせているだけなのですが、とにかく気分が明るくなるのです。意識してマイナスな感情を誘おうと思っても(と言うかそんなことをする必要がそもそもないのですが…アホだな、全く・汗)、どうやってもそれが湧き出てこない。こんなにも長く負の感情に苛まれていたのに、ものの数十分でやたら幸せに感じるというこの体験。

一応補足しておきますが、オルのマッサージは「幸福体験ができる」というものでも無く、そのように広告をしているわけでも全くなく、これは完全に私個人の体験です。


長い間、身体のみならず精神的にも完全に凝り固まっており、「リラックスすること」がほぼできない状態が続いていたのですが、少なくともその半年間で初めて、心からリラックスするという体験ができました。そのギャップが「幸福感」につながったのかもしれません。そのためか、「解き放たれた」という感覚がありました。




ここまでは、私個人の強烈な体験なので、もしかしたら他の方にはあまり役に立たなかったかもしれません。そこで、この強烈体験以外の効能もお知らせします。


・心からのリラックス

中には、施工が終わるまで「何かが違う」感が拭えないセラピストも大勢います。例えばで登場したジュリーや何度か通ったビューティーサロンのセラピストたち。もちろん、この人達の技術が気に入り、顧客となる人も大勢いるのですが、私には合わなかった。その点オルは、初めてのタイ・ヨガ・マッサージ、しかも男性!という初めてづくしで緊張しそうな状況下だったのに、この幸福感!



・タイ・ヨガ・マッサージ

これ、すごく気持ちがいいです。特にヨガやストレッチに興味のある方には本当にオススメ!自分一人では取れないような難しいポーズも、オルが作り上げ、サポートし、さらに部位を気持ちよく伸ばしてくれるので、私はただ目をつむって体ごとあずけるだけ。痛いと感じることは全くありません。「おお、この箇所をこんなふうに伸ばす事ができるのか!」と普段全く意識しない筋肉などが伸ばされて、本当に気持ちがいいのです。また、無理なポーズを強制させられることはなく、あくまでその人の伸縮性に合わせた施行です。ただ、マッサージ後に心地良い疲労感があります。いくら自分は身を任せているだけといっても、1時間ずっとヨガをしているようなもの。身体はつかれます。それは他のマッサージと同じかもしれません。



・セラピストの技術

マッサージなので、直接身体に触れますし、個室での施行なのでもっと緊張するかと思ったのですが、オルに会った最初から最後まで安心感がありました。もちろん彼の性格を知っているわけではありませんが、プロとして信頼出来るという感覚がありました。また、経験上、多くのセラピストはマッサージに際して一定の流れがあり、中には決められた施工方法をひと通り行うだけの人が少なくありません。しかし、例えば以前お世話になったサラ(で登場)や指圧をお願いしていたSさんは、その時の私の身体の状態に合わせて、圧力や集中するべき箇所を変えてくれました。まるで「体の状態と会話をしてくれている」ように、毎回少しずつ違うのです。オルもサラやSさんと同じように、しっかりと身体の声を聞いてくれているような気がします。


長かった放浪生活も、Sさん、オルに出会ってやっと落ち着きを見せ始めました。それまで好んで受けていたアロマセラピーは、まだ信頼出来るセラピストが見つからないため再開はしていませんが、指圧とタイ・ヨガ・マッサージに支えてもらいながら、そのうちにまた出会えたらと思っています。



長くなりましたが、これがマッサージ放浪生活が終わるまでの4年間です。
オルのタイ・ヨガ・マッサージにご興味が有る方は、こちらのサイトを参考にしてみてください。

オルのウェブサイト
Olu Holistic Therapy - Bristol



関連リンク:

マッサージ難民生活。①
マッサージ難民生活。② 救世主登場!
マッサージ難民生活。③ 再び放浪。
2013.07.15 / Top↑
伸ばしに伸ばしましたが、やっとこさ「カフェ」シリーズの最終回です(笑)。


ブリストル・グロスターロードにあるカフェから、コッツウォルズ地方の端にある新店舗に移ってから、とにかく週末のえげつない忙しさ、そしてお客さんのタイプの違いに戸惑いの連続。
場所柄、週末にはイベントが多く催され、そんな時には朝10時前後から閉店の夕方6時まで常に行列が途切れないような状態。そう、カフェで30分も行列。どうしてこんな事に?


その前に一つ皆さんに質問です。
「カフェ」ときいて思い浮かべるのはどのようなお店ですか?


私が個人的に「カフェ」と聞いて思い浮かべるのは、小じんまりしていて、美味しいコーヒーや紅茶、好きな飲物いただきながら1人で静かに本を読んだり、たまには友人同士でおしゃべりにこうじたり。

私は「カフェでの時間の使い方、楽しみ方」を知っているお客さんたちのいる風景が本当に好きで、学生時代にこの独特の雰囲気や空間に私は恋に落ち、その風景を今も探し続けているのだと思います。だからこそそんなお客さんたちのいるその空間に、毎度うっとりしていました。


だからこそ、コーヒー一杯に30分並ばなくてはならない状況に陥ってしまうこと、星付きレストラン並みのサービスを要求されること、お客さんがいつ入店、もしくは帰られたかすらわからないような広い空間など、どんなにうるさかったとしても客商売である以上の最低限のあるべき姿、そしてお客もそのスタイルを理解していることから大きくズレてしまった現実に辟易していたのです。



少し話が脱線しますが、個人的にイギリス人はレストランやカフェなどでも、とにかく「うるさい」です。話し声がとにかく大きいのです。カフェで友人と話をするにも、クラブやパブにいるように半ば叫ばなくてはならないようなことも多々あります。私はとにかく「カフェ」が大好きなので、旅行に行く度に何軒かカフェめぐりをするのが常なのですが、少なくともこれまで訪れたことのある国の中ではイギリスほどうるさい国って他にないような気がします。良い悪いではなく、これがイギリス式でイギリス人が好むスタイルなんでしょうね。ただ、最近では「本格的なカフェ(コーヒー専門店)」も増えてきており、さすがにこういうところのお客さんは落ち着いています。




では、どうしてこのお店ではコーヒーに30分も並んでしまうのか。


イギリスではあまり行列を見たことがありませんが、どうしてそれがこのお店では毎週起こってしまうのか。
それは、このお店の「広さ」が原因だと私は思っています。このお店、なんと客席が100以上あるのです。以前のお店は30席。この3倍以上です。もちろんお店の面積もべらぼうに広いです。

100席もあれば、どんなに行列ができていても、お客さんはテーブルを確保することができます。全くテーブルが空いていなければ、行列が無くたって「サービスに時間がかかる」ことが視覚的にわかります。しかし、目の前にどんなに長い行列が会ったとしても、テーブルが確保できたら「それほど待たずにサービスを受けられる」と思ってしまうのが当然です。だってまさか、対応しきれないにもかかわらず過剰にテーブルが供給されているだなんて誰も思いませんもの。

さらに、こんなに広いお店なのに、週末に働くスタッフの数は30席のお店と同じ、もしくは1人追加されるだけなんです。30人のキャパシティーのお店でさえ、忙しい時間帯は4人のスタッフが休む間もなく働いて、それでも洗い物が溜まってしまうというのに、同じ人数で3倍以上のお店を仕切ることなんてどう考えても無謀でしょう。しかも、満員なら諦めて帰るというお客さんが1人もおらず、行列は長くなる一方なわけです。



大人数のグループのお客さんが多い



複数の注文が一気に入る



サービスに時間がかかる



レジ前の行列が長くなり、お客さんの待ち時間も長くなる



スタッフ働きまくる



長く待たされたお客さんから苦情



スタッフのストレス増加



お店が大きすぎ目を配れないので、テーブルは汚れたまま



空のコーヒーカップが重ねられた汚れたテーブルでコーヒーを飲むお客さん





どう考えたっておかしいんです。誰も楽しめない。コーヒーってのんびりしたり、休憩したいときに飲むものなのに、この状態で誰が楽しめますか?


…いや、空いたグラスがのった汚れたテーブルっていうのは、イギリスだと取り立てて珍しいものでもなく、むしろ「基本」とさえ言えるほどだったりするのですが(苦笑)、でもだからといって好き好んでそんな状況で飲んだり食べたりする人はいないわけです。




でもこの状況でも、得をしている人がいるんです。



それは、このコーヒーチェーン(会社)。


普通ならお店がいっぱいで入店を諦めてしまうお客さんがいるわけですが、この方式ならひとりとしてお客さんを逃さなくてすむわけです。もう、まったくもってお客さんの事を考えていない。

そして、これはどんな企業でも同じでしょうが、こういう会社で長く務めている人たちは、会社と同じくそういう視点が欠落しています。どんなに言っても聞かない…と言うか理解してくれない。だってそういう視点をそもそも持っていないから。



それでも、30分待たされてもコーヒーを飲みに来るお客さんは大勢いて、少しずつ常連さんも増えて…だから需要と供給は合致しているわけですよね。究極的に言えば、私がそのシステムに合わなかったということ。それだけ。




システムへの不満、会社への不満、そして自分が気持ちよく働ける環境はここにはないことがよくわかり、お店を離れることにしました。あんなに好きだった仕事なのに、辞めたあと自分でも驚くほど「後悔なし」。むしろスッキリしたというか。



たぶん、あのコーヒーチェーンで自分ができること、勉強し吸収できることをやりきったという実感があったのだと思います。ここで学んだことはコーヒーの入れ方やお客さんのこと、英語でのコミュニケーションの難しさ(スラングや訛りを含む)のみならず、マイノリティーとして外国で生きるということ、人種のかべ、異文化理解、教養、視野の広さ…。


ものすごく大げさに聞こえるかもしれませんが、本当に大学時代のゼミで是非取り上げて皆と議論したいくらいにすごく濃いものでした。正直、すっごくしんどかったです。あまりのストレスに、マイナス思考から抜け出せなくなったりもしましたが、今になって思えば、こういう環境で働いたからこそ見えてくるもの、知ることが出来る世界もたくさんありました。そういう意味でも、ここで働くことを決めた自分にむしろ「グッジョブ!」と言ってやりたいほど(笑)!ただ、コーヒーチェーンでの仕事は、自分にはもう十分なので次に行かせていただきやす!と言った心境です。



ということで、長らく「カフェ」シリーズにお付き合いいただきありがとうございました。そういえば「マッサージ」シリーズもまだ終わってないので、それはまた気が向いた時に(笑)。
2013.06.17 / Top↑
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。