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ブリストルからロンドン近郊へ引っ越しました。

先日、ものすごく久しぶりにブリストルでお世話になっているコノハナ姐さんと電話で話した時のこと。
最近続いている咳のこと、また以前コノハナ姐さんが話してくれた長く咳が続いていた友人のエピソードのこと(前回の投稿『ストレス咳』の中で触れた友人とは、コノハナ姐さんのことなのです)を話していたところ、再び姐さんから一言。


「冬の寒さとか暗さってどうにもならないものだから、気分が落ち込んでも『こんなもんだろう』としか考えていなくても、実は自分が思っている以上にストレスになっていたりすることだってあるのよね」


もしかしたら他の方には当たり前の事なのかもしれませんが、あたくしには正に「目からうろこ」でした。



「イギリスの冬=暗い、寒い、晴れ間がない」というのが当たり前で、誰にとっても鬱々するのは当然のこと。そんな誰にでも当てはまることに、どうして自分はうまく対応できないのだろう…と意識はせずとも無意識に思っていたような気がします。だからこそ、ウツ撃退ライトの購入まで5年もかかってるし(苦笑)。いつかイギリスの冬にも慣れるんじゃないかと思っていた節も。


私にとって目からうろこだったのは、同じストレスでも感じ方に違いがあるということ。


これまた、ほとんどの人にとっては当然のことをあたかも新発見のように書きましたが、少なくとも私に取っては新発見!これまで誰一人として、「イギリスのこの陰湿でどこまでも暗い冬が大好き!」なんて人には会ったことがないし(当たり前だけど)、誰も彼も「ほんと、イギリスの冬って憂鬱だよね」と口をそろえるからこそ、誰もが同じように耐えているんだと思っていたのです。


でも、もし自分が通常の人以上に寒さと暗さをストレスに感じていたら?



もちろん、毎年冬になると夏よりも頻繁に、もしくは少し深く落ち込むことは恒例行事で、決して「イギリスの冬が大得意」だとは思ったことはなく、むしろ「イギリスの冬、本当に苦手」と自認はしていたのです。でもその苦手具合は、多分他のイギリスに住む人達と同じレベルだろうと勝手に思っていたのです。

だけど、よくよく考えてみると…あたくし、寒さがきついだけで吐き気を催すことがあります。もしかしたら、寒さで筋肉が萎縮し、それが原因で肩や首の凝りを誘発し、底から頭痛、吐き気が来てるとも考えられるし実際そうなのだと思います。でも、イギリスの冬ではそれが私にとっての当たり前だったので、それを特別に「私ってイギリスの冬を通常レベル以上にストレスに感じているかも」と思ったことは無かったのです。

もしくは、憂鬱な冬の過ごし方へのアドバイスによくある、「暖かい部屋でパンやケーキを焼いてティータイムを充実させるなど、冬ならではの楽しみ方をしてみたら?」というようなものを読むと、「違うのよ、そんなレベルの鬱々具合じゃないのよっっ!キーーーっ!!!」となるくらいにイライラしたのですが、それでも心の何処かで、「う~ん、やっぱり気の持ちようなのかしら…。もっとなんでもポシティブに楽しめるようにならなくては」と、精神論的な考えにどこか固執し、それさえできるようになればイギリスの冬もへっちゃらになるのではと思ってみたり。


しかし、コノハナ姐さんの一言でなんだか

「あ~、そうそうそう!そうなのよ!!!

と、ものすごい合点ぶりに大声出したくなったほど!



ではその苦手意識を認識したからといって何がわかるかというと…冬から春に移行しつつある今の時期では、来年の冬のことはわかりませんが、まず「無駄な我慢」を少し緩和させようと意識することはできるんじゃないかなと思います。

「寒いし暗いのは当たり前。我慢するしか無いだろうが!」と思っていたのですが、「あ~、やっぱりこの暗くて寒いの、ホント嫌」と認めちゃったほうが、対応策を探しやすいというか。例えば、「冬は苦手だから、寒い時期に暖かいところに旅行に行こう」と事前に決めて、ある種の楽しみを作ったり(お金が許せば!)。


何にストレスを抱いているかを明確にして受け入れること…典型的日本人の私には簡単なことではありませんが、これってすごく大事なことなんだな痛感。これって、ストレスのみならず好きなことでも、自分がそれを「好き」であると受け入れないと、それ以上前には進んでいけなかったりしますよね。何事も「事実を受け入れる」って大事なんですね。


35歳になりたてホヤホヤで学んだことです。(忘れないようにブログに書いておきました。てへ☆)
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2013.03.04 / Top↑
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