ブリストルからロンドン近郊へ引っ越しました。

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この2週間、イギリスはとにかく雪、雪、雪・・・。雪国に住む人にとっては全然たいしたことの無い量なのかもしれないけど、愛知県の雪の積もらない町で育った私と18年ぶりの積雪を記録したイギリス人にとって、10センチの積雪は大雪!交通麻痺はもちろん、先週は3日間職場には行かず家から仕事をした。雪の写真もたくさん取ったけど、なんとなく気分が乗らずにブログをアップせず・・・ま、そのうち。



私が働いているコンピューター関係の会社が買収されたのは去年の10月。9月末から働き始めた私は、短期間に2回も契約書にサインをすることになった。

1月上旬が契約書提出の期限で、クリスマス休暇中に準備してきた書類を皆それぞれに人事部へ。そんな時に1通のメールが。同じオフィスで働くセロからだった。「この会社を去るときが来たみたいだ」とメールは始まった。彼は契約書にはサインせず、3月いっぱいで会社を辞めることを決めた。ほとんど話したことのないセロだったが、驚きのあまりつい話しかけた。「やめた後は1年間のんびりして、来年のクリスマスの後にでも仕事探しを始めるよ」とセロ。何でもこの会社で9年間働いてきたとのことだった。会社の歴史が10年前後だと言うことなので、ほぼ初期から会社を支えてきたメンバーの一人なのだろう。この不況の風が吹きすさぶ中、仕事をやめる決断ができるのは「ソフトウェアエンジニア」という引く手あまたの職を持っていると言う強みもあるけれど、自分の心の声に耳を傾け聞き逃さず、正直にそれに従える強さを持っているということに彼の人となりを感じた。


1月下旬の土曜日。同僚で友人でも会ったグレッグが突然首になった。重役だった彼は会社の合併に伴い3月末に会社を去ることになっていたが、本当に突然、その日は来た。仕事探しを平行して行っていたグレッグは、当然ながら面接のために早退しなければならないことが多くなり、彼の上司との関係があまりよくなくなっていた。詳しい理由はわからないが、きっとそれも無関係ではないだろう。職場の人たちに挨拶することもできないまま、家に帰ったと言っていた。


先週末、経理部で働く女性から職場全員に宛ててメールが届いた。今週で彼女は仕事をやめることになり、その後はボランティアで動物のレスキューセンターで働くとあった。そのレスキューセンターでは新聞紙とドッグフード・キャットフードの缶詰を必要としているので、もし家にあれば持って来てほしい、とメールにはあった。一度も会ったことも話したことも無い女性だったが、彼女の姿勢に少し心が動かされた。家では新聞を買うのは週に1回なのでたくさんあるわけではないけど、あるだけの新聞紙を持っていくことにした。そして週末に買い物に行ったときに犬用の缶詰もいくつか買って来た。月曜日に職場にもって行き彼女にメールをした。急用で会社を休んでいた彼女から、机の上においておいてほしいとのメールがあり、経理部へ持っていった。結局彼女にはまだあっていないけれど、メールの書き方から彼女の優しい性格が伝わってきた。



今日、昼前に上司の一人であるマックから部内全員へメールが送信された。「実は今日がこの会社での最後の日なんだ。だから昼休みにパブで一杯やろう」と。彼が仕事をやめることは全く知らなかった。私は予定がありパブには参加できなかったが、午後マネージャーからマックが突然やめることになったこと、できれば引き止めたかったことを部内全員の前で発表があり、マックにはワインが贈られた。皆からの拍手に送られ、彼は職場を後にした。


そして夕方、職場を出る直前に最後のメールチェックをしたときのこと。「悲報」と題されたメールを開くと、同僚ロブの死を知らせるものだった。部署は全く違ったけど、顔を合わせれば一言二言言葉を交わし、つい数週間前に仕事のことで何度かメールのやり取りをしていた。正確な年齢はわからないけど、20代もしくは30代前半だったと思う。若い彼の突然の悲報に、一瞬何のことなのか頭が混乱した。もしかしたら私の英語力が足りなくて意味を履き違えているのかとも思ったけど、やっぱり彼の死は本当のようだった。その理由はまだ職場の人たちもわからないようだった。明日、日本のオフィスで働く関係者にも連絡しなければ、と思う。



それぞれのタイミング、それぞれの事情で職場を去る人たち。日本の、私が経験してきた職場とは違う理由で職場を離れていく人たちにカルチャーショックだった。特に今年に入り、そのことを考える機会が多かった。

そしてロブの死は、やはりショックだった。彼と初めて言葉を交わした時のことを、私は鮮明に覚えている。彼の冥福を祈らずにはいられない。
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2009.02.11 / Top↑
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