ブリストルからロンドン近郊へ引っ越しました。

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8月3日月曜日に、出社したはいいがすぐに気分が悪くなり昼に退社。そのとき駅で電車待ちの時に書いた日記です。
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水曜日。会社近くのスーパーで買い物をして、普段よりも15分ほど遅く岐路に着いた。その日は一日中雨で、帰り道も激しく降っていた。どこでも雨が降っているときは視界が悪く運転しづらいものだけど、イギリスは日本よりも視界が悪くなる。法定速度が日本よりも速いので、車のタイヤから巻き上げられる水煙がとにかくすごい。雨の量だけ見てそれほど激しくないと思っても、高速に乗るとこの水煙によって視界が全く遮られる。それはどの運転手にも同じなので、皆一様にスピードを落とすが、それでも65~70マイル/時くらい。キロメートルに直すと、95~120キロ/時くらい。普段走っているスピードが70~85マイル/時(120~145キロ)なので、だいぶ落としたとはいえ日本の高速よりもまだ速い。それは高速のみならず一般道も同じこと。街中の道ならそれなりのスピードだが、そうでない場所、特に田舎道になると一車線で通行人に気を払わなくて済むからなのか、時速80キロくらいで走っていく。

私が事故を起こしたのは田舎道だったが、住宅地が近いところだった。人々が住む家に面している道路でも、法定時速は40マイル/時。人によっては50マイル/時以上で走っていく。私は時速40マイルで走っていた。普段はその速度で走っていても、後ろから来た速い車に追い立てられたりもする。でもこの日は雨だったし、視界も良くなかった。その事故の5分前から雨脚が更に強くなったところだったので、なおさらだった。

北方向からブリストルに向かって走っていると、前方の交差点に2台の車が見えた。この2台は左から私が走っている道路に入り、同じくブリストル方向に向かうようで、左側のウィンカーを点滅させていた。1台目の車は、私がその交差点に到達するまでに余裕があると見て、私の前方に侵入した。確かに余裕はあったのだけど、通常他の車なら私の車が通り過ぎるのを待つ距離だった。前記した通り、イギリスの車の運転速度は随分速い。なので日本の感覚で「十分な余地がある」と感じるよりもはるか遠くに車が走っていると感じるほどでないと、なかなか合流できない。さもなければ後続の車に急ブレーキを踏ませることになる。私は1台目が侵入するのを確認し、自分の車を減速させた。

しかしどうしたことか、2台目の車が1台目と私の間に入ってこようとした。十分な車間距離が無いのは明らかで、何を考えているんだと思った。私が急ブレーキをかけたとしても、濡れた路面の上ではその車に間に合うように止まることは明らかに不可能な距離だった。2台目の車は一旦進入しようとしたが、その車間距離に気づいたらしくそれを止めた・・・が、それは私が走っている道路上だった。つまり、私が走行している道路上に車体半分が乗り出し、前方の視界を遮るような形だった。

2台目が出てこようとしたとき、反射的にブレーキを踏んだので私の車は更に減速していたと思う。間違いなく時速40マイル以下だった。ブレーキをかけて2台目の車の直前で止まるのは不可能で、その車も進入を諦めたので、私はおそらく時速35マイル、もしくはそれ以下のスピードで、対向車線に車が来ていないのを確認してからその車をよけた。しかし、その車をよけ、元のレーンに戻ったとき、すでに走り去っているはずの1台目の車が目の前にいた。すぐに急ブレーキをかけたが間に合うはずも無く、1台目の車に衝突。

すぐに車を止め、一台目の運転手の様子を見に行った。「大丈夫だ」と彼は私に合図した。イギリスで事故を起こすのはもちろん初めてで、まずどうしていいのかわからなかった。運転席から降りてきた彼に怪我は無いかを確認した。「この車、2時間前に買ったばかりなんだよ」と彼は一言言った。当然だが保険にも今日入ったばかりだという。

警察を呼ぶべきか、とにかく手順がわからなかったので、彼(Sとする)に「だんなに連絡させて」と言いニックに電話した。そして自分の名前、住所、電話番後と加入している保険会社の名前をメモして彼と情報を交換するように言われた。そうこうしている間に、Sの友達なのか2人の男性が到着していた。事故を起こしてから10分から15分のことだ。Sは事故現場から徒歩数分のところに住んでいたので、初めは友達かと思った。実際は、ガレージ(車の修理や販売を行うところ)の人たちだった。Sが車を購入した先の人たちかもしれないが、よくわからない。

自分の情報をメモし彼に渡し、彼にも連絡先や保険会社の情報を書いてもらうよう手帳を渡した。彼が記入を終えて手帳を私に渡すときに一言。「君、この事故は自分が悪かったといったよね?」と。確かにぶつけたのは私なので、反射的に「Im sorry」といったような気がしないでもない。ただ動転していたので、はっきりとは覚えていない。でも、彼がそう聞いてきたことに違和感を感じた。私は自分を正当化しようとしているのではなく、純粋に「何で彼はそこに止まっていたのか」と疑問に思った。彼の車は、ウィンカーを出しているわけでもハザードランプが付いているわけでもなく、ただ道の途中で止まっていた。もしかしたら時速1~2マイルで動いていたかもしれないけど、私がSの車をぶつけた場所は、Sが通路に侵入した交差点から20メートルも離れていなかった。通常、法定速度40マイルの道路に侵入したとき、後続車に追いつかれないようにすぐにスピードを上げて40マイルまで持っていく。特にイギリスはマニュアル車が一般的なので、オートマ車に比べてスピードを上げるまでにかかる時間は短い。

「君さ、ものすごいスピードで走ってただろ。たぶん50マイルくらい。でもこの道は40マイルだ」と彼は言った。でも確実に私は40マイル以下で走っていたため、そう答えた。Sの車が進入したとき、更に2台目の車が進入しようとした時と2度にわたって減速している。また、その交差点に近づく少し前、自分の車が45マイル出していることに気づき(その場所は法定速度が45マイルだった)、40マイルまで速度を落として走行し、何度もスピードを確認していたのでそれには自信があった。それに、彼が私の車のスピードを知ることなんて出来るわけがないのだ。彼は私が交差点を通り過ぎる前に私の前方に侵入してきたし、彼はその交差点から20メートルしか進んでいない。

その時に「この車、2時間前に買ったばかりなんだ」と言う彼の言葉が思い出された。2時間前に買ったばかりだから、運転に慣れていなかったんじゃないか。だから交差点を曲がったところで何らかの理由で加速できなかったりエンストしたりで道の真ん中で止まっていたのでは。そして彼が止まって、もしくはほとんど動いていない状態だったからこそ、私の車が猛スピードで追突してきたと感じたのではないか。たぶん彼は自分の過失に気づいている。だからこそ「君は自分が悪かったと言ったよね?それならいいんだ」という言葉が出てきたのではないか。


イギリスで(フランス人によるとフランスでも)交通事故をおこした場合、軽いものなら警察への連絡義務は無いらしい。けが人が出ていたり、車体が炎上していたり、高速道路上ならすぐに通報する必要があるようだが、それ以外の事故なら当事者同士が連絡先を交換し、後は保険会社が調査を請け負うのだそうだ。まぁ、どの程度調査をしてくれるのかは期待が持てないけど。
実際、今回の事故に関して保険会社に電話をしたところ、「通常は後方からぶつけた車が悪いのよ」と一言。それだけだった。何がどうして事故が起ったのか。どちらに原因はあるのか。実際は双方にあるのだけど、たぶん保険会社にはそんなことどうでもいいのだろう。家でグーグルマップを見ながら検証してみたが、どう考えてもSがそこに止まっていたのはおかしいが、2台目の車はもちろん逃走してしまっているので話を聴くわけにもいかない。2代目が邪魔でSの車が見えなかったとはいえ、私の前方不注意であることも確かだ。とにかく、誰もが何かを証明することなんて不可能で、結局は保険会社の見解にゆだねるしかないのだろう。警察が関与しないので、日本のように免許から点数が引かれると言うことは今回の事故に関して言えばない。次回の保険料が高くなることくらいだろう。


その後2日間ほどは、神経がだいぶ高ぶっていた。むち打ちの症状も出始め、肩・首・背中の痛み、熱、めまい、嘔吐とすべてが総動員でやってきた。日に日に症状は軽くなってきたので月曜日には出社したが、会社に到着後にはすぐに気分が悪くなり、結局昼で早退。現在駅で電車待ち…すでに1時間半。会社を出てからは2時間半も立っている。いまだ家に到着できない。こういうときは何もかもがうまく機能しない。

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2009.08.26 / Top↑
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