ブリストルからロンドン近郊へ引っ越しました。

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これまで話をしたことの無かった同僚に突然話しかけられ、それをきっかけに今の会社に働き始めてからこれまでのことが一気に思い出された。

英語に問題はあるものの、今の職場を「自分の職場である」と言うしっかりとした意識を持ち始めたのはいつごろだっただろう。職場に慣れるまでは、自分がどこかよそ者であるような感覚が常にあった。自分がそこに属しているという感覚が乏しかった。では、私がそこに属していると言う意識を持ち始めたのはなぜか。時間が経ってその環境に慣れたというのはもちろんだが、一番大きいのはたとえば休憩時間に言葉を交わす人が増えたことだ。1年もいればお互いに顔見知りにはなる。しかし、顔見知りだからといって皆が皆言葉を交わすわけではない。前にも書いたが、基本的に私の職場の人たちはおとなしいし、親しくなければ挨拶もしない人も多い。普段仕事以外に言葉を交わす人がほんの2・3人という状態が半年以上続いた。その後、少しずつ少しずつ、挨拶が言葉を交わすようになり、さらに会話をするようになる人が増えていった。すると、その人を通じて別の人とも話をするようになった。1年以上かかって話しかけてきたマイクも、シャクさんがいたからこそだ。これは私の勝手な思い込みかもしれないが、マイクのみならず交流に時間のかかるタイプの人たちが、挨拶をし、私の名前を呼び、会話をするようになるというのは、私の存在を認めてくれたと言うことのように思えた。同じ職場の一人として認めてもらえて、それが私の中の仲間意識や職場意識、帰属意識を形成していったように思う。また、それ同時に職場で感じていたストレスも軽減していった。

職場で感じるストレスは、もちろん仕事の内容が難しいと言うこともあったが、それ以上に人間関係によるものが多かった。それは人間関係が悪いとかそういうことではなく、日本とは違う人との距離感、関係の作り方に戸惑い、イギリスでの「正解」がわからず、すべてにおいて手探りの状態だった。自分の発言やとった行動が失礼にあったたらどうしようとか、歳が20も上のマネージャーを名前で呼び捨てにすることへの躊躇(だってあたくし、日本人ですもの)、返事を返してくれるかどうかわからない相手に挨拶はすべきかとか…もうそれはそれは些細なことからいろいろと、常に何をしていても心配事がついて回っていて、本当に「ほっ」とできることが一瞬たりとも無かった。

不思議なのは、そういうストレスが常にあったにもかかわらず、私にとっては日本で仕事をするよりもイギリスのこの環境(今の職場)の方がどこか楽だと感じている部分もあり、だからこそ仕事を続けてこられたのだと思う。日本にいたときは、残業は当たり前、休日出勤も当たり前。24時間仕事のことが頭から離れることが無かった。しかし今の職場では残業が全く無いし、土日の休みもしっかり取れるし、有給も好きなときに取れる。休みの日は、自分のプライベートを仕事と完全に切り離せるという安心感がある。金曜まで仕事を頑張れば、土日は完全に仕事を忘れていい時間がある。この安心感は大きかった。


マイクに離しかけられたとき、驚いたのはもちろんだが、それと同時にどこか「報われた」と感じた部分があったのは確かだ。彼のことを苦手だとかマイナスのイメージを持ったことは一度も無いが、こうやって話をする日が来るとは思わなかった。彼は私をどう位置づけてみているのかはわからなかったが、私は同僚として彼と会えば挨拶をした。挨拶をすれば返してくれたが、「内心どう思っているのだろう」と言う気持ちは常にあった。未だにそういう気持ちを持ちながら挨拶をする同僚も何人かいる。でも、いつ何がきっかけでその関係がよい方向に向き始めるかわからない。マイクはそれを教えてくれたような気がする。
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2010.01.30 / Top↑
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