ブリストルからロンドン近郊へ引っ越しました。

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皆様、Take Thatってご存知?16~17年前ならまだしも、昨今の日本ではたぶん知名度はかなり低いのではないかと思います。日本だとTake Thatよりもスパイスガールズの方が知名度は高いかも。洋楽ファンなら知っている名前、かもです。
Take Thatは1990年代前半にイギリスを中心に絶大な人気を誇ったアイドルグループで、96年に解散。2006年に再結成し、今最も成功しているグループの1つ。もともと5人のメンバーだったのが、ひとり脱退したのをきっかけに解散することに。再結成時は脱退した以外の4人のメンバーで活動を開始し、大成功。映画主題歌、テレビのCMなどでも楽曲がガンガン使われ、解散前のTake Thatの人気を知らない小学生以下の子供たちが歌を口ずさんでいるほど。

脱退したメンバーであるロビーは、脱退後はソロの歌手として活躍。歌唱力も独特のキャラクターもあり、一人のポップシンガーとして大成功。確かグラストンベリー・フェスティバルでも一番大きなピラミッドステージでも歌ったほど(ウィキを調べたけど、英語版にもその記述が無いのよね…BBCニュースの記事で1998年と書いてあったので、その時なのかも。リンク>http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/121654.stm)。

つい最近になり、このロビーが再びTake Thatに加入することが正式に発表され、昨日は彼らのドキュメンタリーが。そして今夜、『X Factor』内で過去15年間で初めて5人そろったTake Thatがパフォーマンスを行うことに。たった今それが終わったところです。歌唱力だけで言えば、X Factorの参加者の方がうまかったりもするんだけど、歌唱力を超えた存在感やドラマや、そういうものがいっせいに襲ってきました。

Take Thatの解散前の時代、無数にあったアイドルグループが彼らの再結成をきっかけに同じく再結成をし、またすぐに姿を消したものもいれば今も活動を続けているグループもいる。その中でもTake Thatは今も別格。そのカリスマも楽曲の完成度も。

と、ここまでTake Thatを大絶賛しましたが、実はアタクシTake Thatって全然好きではありませんでした。といいつつ、ロビーが抜ける前の5人のTake Thatを日本で生で観たことがあったり、さらには5人の直筆サインを持っていたりもします。本当に我ながらいったい何者なんだ、と思いますが。

というのも当時中学生だったアタクシ。それまではアメリカのNew Kids On The Blockに夢中だったのでございます。それがアタクシが中学3年生の時に解散。New Kidsに変わって夢中になれる何かがほしかったアタクシ、当時日本に紹介され始めたTake Thatの名古屋のコンサートへ行ってみたのです。確かチケットの値段は4000円とか4500円とか。高校生には高い値段ですが、コンサートの相場で考えてみると高くも安くも無い値段。それが、あいつら45分でコンサート終了しやがったのよっ!!!大抵最低でも1時間半はやるコンサートを45分。完全に日本市場を舐めてかかったその態度に、これまでNew Kidsのコンサートに2回も行ったアタクシ(各2時間はあったわよ!)は彼らを許せるはずも無く、というかアタクシの好き無好き以前に日本ではあまり成功しなかった彼ら。

CDもコンサート前に買ってみたのです。そして聴いてみたのです。…New Kidsと違っていたのです。その時はマイナスの意味で。でも今両方を聞き比べてみると、よい意味で。
New Kids On The Blockの曲は、当時の私には都合よくわかりやすかったのです。「I Love You」とかわっかりやすい英語の繰り返し。曲もキャッチーで当時の私にすんなり入ってきたのが彼らの曲。よく言えばわかりやすい。悪く言うと単純。それがTake Thatの曲は、1曲1曲に物語があり、英語独特の言い回しや言葉遊びがふんだんに使われたもの。15歳の私は、歌詞の良さや中身なんて求めていなかったのです。

そして再結成後。当時は彼らの若さやかわいらしさだけで人気があったと思っていたのに、新曲を引っさげて帰ってきた彼らはものすごくかっこよかったのです。メンバーたちはその時で30代半ば。それでも見た目だけではなくその楽曲のすばらしさも抜群だったのです。
そして日本の高校生だった私は気づかなかったけど、解散前の彼らの楽曲のレベルの高さに気づいたのも、再結成後でございます。ただ若くてかわいい男の子たちがちゃらちゃらと踊りながら歌っていた曲だと思っていたのに、それだけで切り捨てられないメロディーラインや歌詞の良さがあり、それらは今でもラジオやテレビで耳にするほど。そしてそれらのほとんどの楽曲は、メンバーたちが(当時は中心メンバーのギャリーが)作っていたとの事。イギリスのポップ・ロック文化の奥行きの深さを、彼らの再結成の物語を見ながら感じました。

そしてもう1つ面白いと思ったのは、彼らの英語。イギリスに来てから彼らの話している様子をテレビで見たとき(日本では見たことが無かった)、メンバーたちの出身地別のアクセントを耳にしてちょっと笑ってしまった。これはTake Thatに限ったことではなくて、ほかのアイドルや歌手、セレブリティーにもいえるのだけど、自分の出身地による訛を直さない人が多いのです。絶頂に売れっ子女性アイドルも、イングランドの北部訛丸出しで、歌っていても訛っているほど。そして彼らは自分たちのバックグラウンドをあまり隠そうとしないこと。というか、その訛りから彼らのクラスは多少見え隠れするものなのだけど。
ギャリーの英語も強い北部訛りがあって、アイドルという言葉と日本にいたときに抱いていたイメージとのギャップに笑ってしまった。

昨日少し見ていたTake Thatのドキュメンタリーで、ロビーがいっていた言葉が印象的だった。
「Take That時代、俺は常に問題を抱えていて、その問題は常にギャリーに関するものだった。ワーキングクラス出身の10代の俺たちは、芸能界のために寄せ集められてグループを結成することになり、言われたことを言われるままにやるしかなかった。(中略)…(自分だって歌いたいのに)いつもギャリーのボーカルのために後ろで踊るしかなった。俺はつねにギャリーをぶっ潰そうとしていた。」

もちろんすべての歌手や芸能人ではないけど、「ワーキングクラス」というのは1つのキーワードなんじゃないかと思う。たとえばサッカー選手。イギリスの国技はサッカーで、いわずと知れたサッカー大国。サッカー選手たちの多くは、実はワーキングクラス出身だ。今人気のある歌手やアイドル、芸能人にもワーキングクラス出身の人たちは大勢いる。そういう人たちは「成功したい」というハングリー精神を隠そうとしない。サッカーなり芸事で成功するということは、自分の生活が変わるということ。成功しなかったら、これまでと同じ生活をし続けなければならないということ。それは中産階級にだって同じことが言えるけど、中産階級にはもっと選択肢がある。ワーキングクラスにはそれが少ないといえるかもしれない。

念のため言っておくけど、イギリスの階級というのは良い悪いではない。また、ワーキングクラスの家庭に生まれたら一生ワーキングクラスというものでもない。イギリスで言うクラスというのは、その時の人の生活状況や職業、収入によって決められるもので、インドのカースト制のように生まれてから死ぬまで縛られるものではない。

と、話はそれましたが(いつものことだけど)、今回のTake Thatのロビーの再加入を見て、またまた日本との違いを感じたわけであります。

あ、そうそう、再結成後のTake Thatのアルバムのジャケットのデザインや、ロビー再加入後のプロモーションビデオの作りは、すごくユーモアがあってとても良いです。興味がある方はYou Tubeで探してみてください。
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2010.11.15 / Top↑
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