ブリストルからロンドン近郊へ引っ越しました。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
以前の会社をやめて、次の仕事に選んだのがカフェでした。


もう、カフェでの仕事しかしたくなかったのです。それは、大学時代からずっと好きで居続けたものだったからだと思います。また、日本でもカフェで働いたことが有り、その時はカフェの立ち上げ、メニュー開発などをしていたのですが、大変でも楽しかったのです。以前の仕事を、仕事内容以外の理由で辛いと思った分、今度は本当に好きな事しかやりたくなかったのです。また、オフィスでの仕事からしばらく遠ざかりたいという理由もありました。

ここで問題になるのは、どのカフェで働くかということ。
ブリストルはイギリスの中でもそこそこ大きな都市ですが、カフェが少ないのです。ここ数年でかなり数は増えましたが、まだまだ一般的というほどではない程度。その為ほとんどのカフェは、街の中心地に集中している状態。厳密に言うと、ブリストルにカフェが少ないと言うよりは、イギリスと言う国自体カフェが少ないと言ったほうが妥当です。ここ数年、15年前の日本のカフェブームのような状態がロンドンで起こり始めており、ブリストルでもそれが始まったばかり。もともとコーヒーより紅茶、紅茶よりもビールなお国柄。スターバックス初め、コーヒーチェーンはたくさんあれど、個人経営の美味しいコーヒーやカプチーノを飲めるカフェは本当に少なかったのです。仮に個人経営のカフェを見つけられたとしても、募集しているのはカフェでの経験が最低1年以上ある人ばかり。当たり前ですが、カフェだって即戦力がほしいわけです。


そうなると、個人経営のカフェは難しくなります。それが美味しいコーヒーを目玉としているところなら、経験があっても7~8年以上も前、しかもラテアートなどもできない私は完全に門前払いです。


だからといって、ボタンを押すだけで出来上がるカプチーノを提供しているような店では働きたくないという、全く技術がないにも関わらず断固とした決意はあり、そうなると未経験歓迎でコーヒートレーニングを受けられるところとなります。


また、カフェが好きで好きで、どこに行くにも観光地よりもカフェの情報収集ばかりしているような私には、やっぱりお店の雰囲気だったりサービスだってものすごく重要なわけです。


更に、郊外に住んでいる私には通勤の問題が有り、車で通えて駐車できるスペース(もしくは路駐)があり、さらに朝夕の渋滞に巻き込まれない場所であることも大切でした。


そのすべての条件を満たしてくれたのが、ブリストルのグロスター・ロードと言う通りにあったとあるチェーン店でした。


この地域、愛知県出身の私には、規模はだいぶ違いますが、名古屋の大須商店街に近い雰囲気を感じるのです。いろんなお店があっていろんな人達がいて、文化も人種もバラバラなのに混ざり合っている。スーツを着たビジネスマンもいれば、ドレッドヘアのヒッピーもいて、とにかく「なんでもいる」場所。ある種の懐かしさと新鮮さを感じる場所で、ここ以外にないと思いました。


タイミングよくこの店でパートの募集を見つけ、専用の申込用紙に記入後にそれを本社宛へ送信。前に何処かで書いたかもしれませんが、「カフェでのバイト」と一言でいっても、その競争率ったら日本の比ではありません。数週間前には、イギリスのノッティンガムという都市で、とあるカフェチェーンの店員5人の募集に1,700人もの応募があったというほど。イギリスも不況なのです。その為、この応募用紙への記入に3日間を費やしました。大学時代の氷河期の就職活動時よりも真剣に、熱烈に自己アピールしましたとも。


2週間後に面接の連絡があり、3週間後にはパートとして働けることとなりました。


ここの店には、結局6ヶ月お世話になりました。というのも、同じ系列のカフェが家から車で5分のところに出店したので、そこに移動させてもらったのです。


このグロスター・ロード沿いのお店でも、ありとあらゆる様々な経験をしました。悔しくて泣きながら帰ったこともありましたし(苦笑)、以前の会社とは違う意味で人間関係に悩んだり、はたまた国籍や人種の壁に頭を悩ませたりもありましたが、とにかくいろいろな意味でたくさんの事を学べました。そして何より、ここのカフェのお客さんたちが最高にいい!ほとんどは常連さんで、お客さんと店員は名前を覚えて呼び合うほど。お客さんにとっては、チェーン店と言うよりも独立した一つのカフェで、毎日同じ時間にやって来ては同じメニューを注文。世間話をして、じゃあまたねと送り出す。


また、このお店が他の支店と決定的に違うのは、ロケーションの良さのみならず、お店自体の大きさでした。チェーン店だけど居心地の良いカフェで在り続けられたのは、お店が大きすぎなかったこと。大き過ぎないからこそ、誰かがお店に出入りすればわかるので、すぐに声をかけられる。会計とコーヒーの提供が同時進行で同じカウンターから行われます。例えばスタバのように、流れ作業のようにレジで会計を済ませてからカウンターの端に移動して飲み物を受け取るのではなく、会計と商品の受取が同じ場所で行われるので、必然的にお客さんの顔も、注文や好みも覚えます。そうすると注文に時間を取られないので、コーヒーを作っている間に世間話が始まり、店員とお客だったのが、顔見知り、知り合い程度には変化していきます。子供が生まれた時はその報告に、クリスマスにはお店にカードを、自分の猫の自慢など、ただコーヒーを飲む場所と言うよりはそれよりも少し踏み込んだ関係性を作ることが可能でそれを楽しめた、すごく稀なお店だったと思います。
スポンサーサイト
2013.03.04 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://oyuri3.blog52.fc2.com/tb.php/290-466e2e17
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。